なぜ妊娠中に検査をするの?

産婦人科


妊娠中はたくさんの検査を行います。なぜこんなにたくさんの検査をするのでしょうか・・・。
これは、妊娠の診断、経過のチェックはもちろんのこと、赤ちゃんが正常に発育しているかを診るための
検査です。また、ママが赤ちゃんに影響があると考えられている感染症になっていないかをチェックします。
それと、妊娠によるママへの影響が心配ないかを調べるのです。
では、それぞれの検査がどのようなものか見ていきましょう。

「妊娠反応」
尿検査でわかる検査です。これは妊娠をするとHuman chrionic gonadotropin (HCG)というホルモンが増加します。その反応があるかどうかを調べる検査ですので、産婦人科で必ず診察を受けてください。
妊娠の反応以外に、流産の恐れがないかどうかや子宮外妊娠などの異常がないかなども調べます。

「宮がん検診」
がんと聞くと年配の人しかならないような印象がありますが、最近では若い人にも増えているそうです。
さらに、妊娠中であっても子宮頸がんを合併するおそれもある怖い病気ですので検診を受けることをお勧めします。

「帯下検査」
膣内の感染が、流産やお産の際にあかちゃんへの産道感染の原因になるのでそれを未然に防ぐ検査になります。
検査は妊娠8ヶ月ごろに帯下(おりもの)を膣内から採取して行います。治療が必要な場合は先生から説明があります。

「超音波検査」
この検査では超音波によって、おなかの中の赤ちゃんを見ることができます。赤ちゃんが正常に成長を
しているかどうかをチェックして奇形などの異常がないかどうかを確認します。一緒に、胎盤の状態や羊水の量や濁りなど異常がないかチェックします。妊娠初期は主に経膣超音波を、それ以降は腹部超音波でもって検査をします。

おなかの中の赤ちゃんは、眠っているとじっとしていますが、検診時に起きている時は足や手を動かしていたり、指をしゃぶっているような姿を見ることができるので、丁度その時間にあたったママは感動すること間違いなしですよ。妊娠8ヶ月頃までは赤ちゃんもよく動くので、なかなか検査のときにおなかの中の向きが悪くて性別がはっきりしないこともよくあります。
また、逆子であるかどうかも見ることができますが、最近では逆子体操もあるので妊娠8ヶ月を過ぎても逆子である場合は、先生が時期をみて教えてくれることと思います。

「血液型チェック」
ママかパパがRh(-)の場合は先生の指示を受けてください。ママと赤ちゃんの血液型によっては血液型不適合妊娠となる場合があります。お産の際に注意が必要となります。

「梅毒」
最近では随分減りましたが、全くないというわけではありません。あまり本人も気づいていない場合が多く、検査で初めて知るというケースもあります。この病気はおなかの中の赤ちゃんに感染して、流産や死産を招くだけでなく、たとえ無事に生まれたとしても赤ちゃんが先天性梅毒になってしまうのです。
この検査は妊娠初期の4ヶ月頃に行います。

「B型・C型肝炎」
B型肝炎は、妊娠の検査の際に始めて自分がキャリアであることを知るママが多い病気で、自覚症状のない場合も要注意です。このB型肝炎に感染すると、肝硬変や肝がんを引き起こすのです。
B型肝炎は出産の際にママからあかちゃんに感染します。ただし、この病気はワクチンによってあかちゃんへの感染を予防することができる病気です。
B型肝炎が陽性のママは先生の指示を待ちましょう・・・。

C型肝炎は血液を介して感染することはわかっているのですが、残念なことにママからあかちゃんへの
感染についてははっきりしたことが分かっていないのが現状です。C型肝炎が陽性だったママも先生の指示に従ってください。
          
「風疹」
これはとても怖い病気で、妊娠4ヶ月頃までに風疹にかかるとかなりの割合で奇形児になります。
ですので、風疹にかかったことがなかったり、風疹のワクチンを受けたことのないママは検査を受けることをお勧めします。
風疹の抗体が陰性のママは、妊娠していない時期に風疹のワクチンを摂取することをおすすめします。

「ATL」
成人T細胞白血病と言われる病気は珍しい病気ではありますが、ある一定の地域では多くみられることのある病気です。三重県では、志摩や南紀にややキャリアのママが多い傾向にあります。
ママから赤ちゃんへは母乳によって感染すると考えられています。ATLの検査が陽性だったママは先生の指示に従って母乳についての指導を受けてください。
女性の場合、成人してからは発病をすることがない病気なのですが、恐ろしいことに赤ちゃんに感染すると発病する確立がかなり高いのが事実です。

「クラミジア」
この検査はおりものを採取して行います。クラミジアに感染するとおりものが多くなったり下腹部か痛んだりするのですが自覚症状がない人も多い病気です。妊娠検査によって発見されることもしばしばです。
クラミジアに感染していると流産や早産の可能性が高くなったり、前期波水の恐れも出てきます。その他にも、出産の際には産道で赤ちゃんに感染して、あかちゃんに肺炎や結膜炎をひきおこしたりします。クラミジアが陽性だったママは妊娠中に治療を受けてください。
ありがたいことに妊娠中の治療によって、あかちゃんへの感染は予防できます。

「エイズ」
日本ではエイズはかなりの増加をしているのが現状で、発症せずキャリアに人も多いので、残念ですが自覚していないママもいるかもしれません。エイズの病原体は精液や血液、母乳によって感染します。
ママがエイズに感染していると、あかちゃんへの感染はかなり高くなります。残念ながら今のところこれといった治療法はありません。

「貧血」
妊娠中はかなり貧血になりやすくなっています。貧血は、酸素を運ぶヘモグロビンの不足でもっておこります。ママはもちろんのこと、あかちゃんに必要な鉄分も不足してしまっている状態ですので、食事による鉄分供給が必要です。また、出産の際に貧血が強いと、出血の量が多い傾向にあるので要注意です。
最近では産婦人科で食事の指導も行われていますが、薬も処方してくれます。お産までには必ず治しておいてくださいね。

「血糖」
血液中の糖分の検査です。最近ではやせていても糖尿病であったりする場合も珍しくありません。
それ以外にも、妊娠中にだけ糖尿病になるママもいて、検査で分かることも多い病気です。
糖尿病になると、赤ちゃんが巨大児になってしまう異常が出たりします。この病気は食事療法で治る場合や、重くなるとインスリン療法が必要になる場合もあります。
また、妊娠中に血糖値が高くなるママは、将来糖尿病になる可能性が高いと考えられているので、出産後も食事には気を配りたいものです。

「NST」
妊娠末期におなかの中のあかちゃんの心拍数と胎動を記録する検査です。あかちゃんがおなかの中で元気にしているかどうかを調べます。検査には40分はかかるのでちょっと大変ですが、横になって安静にしながら記録するのでついついうとうと・・・となりますよ。。。赤ちゃんがうまれたらなかなかのんびりはしていられないので、今のうちにのんびりしておいてくださいね。

「クアトロテストルクリーニング検査」
妊娠15週から18週に採血をして検査をします。この検査ではダウン症、トリソミー18、二分脊椎、神経管奇形などがどのくらいの割合で起こるかを調べます。

この他にも、産婦人科によっては男女の産み分けの相談を行っていたり、誰にも相談できないようなことであっても看護婦さんたちと話しをしているなかで解決したりすることもあります。

 

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