妊娠中の心配事

つわり


妊娠中は,普段は起こらないからだの異常がおこりやすいものです。事前にどんな異常が存在するのかを知っておくだけでいざというときはもちろん、正常なときも安心してすごすことができます。では、さっそく症状別に対策を見てみましょう。

◆つわり
妊娠前期は胸がむかむか、吐き気がしたり気分が悪かったり、いつもとは違う食べ物を好んだりと自分でも不思議なくらい変化があります。この時期はあかちゃんがどんどん育ってきている時期ですが、食欲がなかったり吐いたりしても心配はしなくて大丈夫です。おなかのあかちゃんが栄養失調になることはありません。

気分が悪いときは、ママは休んでいてね・・・というあかちゃんからのお願いなのです。ゆっくり体を休めて、リラックスするのが一番です。個人差はありますが、安定してくれば必ずおさまってくる症状なのです。
ただし、極端にひどい場合は治療が必要となってくるので、かかりつけの産婦人科で診察を受けましょう。
点滴で栄養を 補給したり、薬を処方してもらってください。

他にも、血液検査や尿検査での異常がみられるような場合は入院して治療を受ける必要がある場合もあります。でも心配はいりません。治療を受ければ症状が軽くなる場合がほとんどです。ただし、入院を必要とするママで、治療を受けない場合はおなかのあかちゃんの発育に影響が出ることもあるので、先生の言われる指示に従ってください。

「時期」
ほとんどの場合、妊娠4〜7週ごろ始まって、妊娠12週〜15週におさまってきます。毎日あるというわけでもなく、単発的なママもいます。症状も程度も個人差があってつわりといえどもそれぞれです。
特に働いているママはおなかが目立たない時期でもあるので、なかなか周囲に理解されずつらい思いをすることもあるかもしれませんが、体を休めてね、というあかちゃんからのメッセージでもあるので遠慮はいりません!周りを気遣う気持ちは大切ですが、この時期だけは自分の体を一番に気遣ってあげてください。

「症状」
朝、目覚めた時やおなかがすいたときなどに胸がむかむかしたり、食べ物のにおいが受け付けなくなって吐き気をともなったりします。また、体がだるくなったり、薬を飲んでいるわけではないのにとにかく眠くて仕方がなかったりという症状もあります。においに敏感になったり、甘いものが特に好きでもなかったのに、とにかくケーキを毎日食べたくて仕方がなくなったり、こってりした照り焼きチキンのバーガーに目がなくなったりと、以前は全く食べなかったものを食べたくなったりするママもいます。

「対策」
一言につわりで食事がとれない!といっても症状は様々です。朝起きぬけに気分が優れないママは、あめやクッキーなどちょっと甘いものを一口つまむといいでしょう。
気分が悪くて食べられない場合は、ちょこちょこ何回かに分けて食べるのもいいでしょう。
全く受け付けないママは、食べたいものを食べたい時に食べるのもこの時期は仕方がないかもしれません。

割と、さっぱりしたものはどんなつわりの症状であっても食べやすいようです。
水分を多く取ると気分が楽になることもあります。
食事に偏りがでますが、あくまでつわりのときの対策です。つわりがない日や、終わったら必ず栄養のバランスを考えて食事をとりましょうね。

気分転換も有効的です。できるだけ外にでるなどして新鮮な空気を取り入れたいものです。散歩をするのもいいですね。
立つと気分が悪くなる場合でも、友達とおしゃべりをしていると楽になったり、すっかり気分がよくなることもよくあります。
神経質にならず、リラックスすることが大切なんですよ。
眠気をともなうことも多いので、昼間でも少し眠ると楽になります。本格的に眠ってしまうと、夜中にぱっちり目がさえて眠れない!なんてこともありますから、30分くらいの昼寝にしておくのがいいでしょう。
夜は早めに寝て、しっかり睡眠をとってください。

◆貧血
妊娠中は血液中の水分が増えて、血液が薄められたような状態になります。あかちゃんがどんどん成長していく時期ですから、血液中の栄養があかちゃんにいってしまうからです。特に、鉄分はあかちゃんが自分の血液を作るために大切な養分ですのでママは不足してきがちです。

「時期」
特に、あかちゃんが成長してくる妊娠中期からが鉄分不足になりやすく、貧血になることが多くなります。貧血は、お産の時に正常以上に出血量が多くなりすぎたり、産後のママの体の回復を遅らせる原因となります。

「対策」
鉄分の多い食品を料理に使いましょう。具体的には、鳥のレバーやアサリやしじみ、ひじき、切干大根、ほうれん草、うなぎの肝、にぼし、インゲンマメ、もずくなどです。
ビタミンCやB、たんぱく質をバランスよくとると、鉄分の吸収をよくします。せっかく鉄分の多い食事を心がけているのですから、十分に吸収もしてもらいたいですよね。
毎日食べることも大切です。
どか食いをしてもたくさん貯めておけるものではないので、毎日欠かさず食事にとりいれたいものです。

◆流産、早産
妊娠中は無理はしないように気をつけましょう。つわりのときはもちろんですが、妊娠中全般に重い物を持ち運びをしたり、頑張りすぎると流産や早産の原因になります。
時期:妊娠中はずっとですが、時期やママの症状や体調にもよってやっていいこと、悪いことが若干違ってきます。

運動が必要なママもいれば、しばらく安静を心がけないといけないママもいます。

「対策」
おなかを圧迫したり、特に下腹部に力が入るようなことは誰か他の人に頼んで、自分ではしないようにしましょう。
歩くのはいいことなんですが、あまり長時間立ちっ放しであったりがんばりすぎるほどはしないようにしましょう。
他にも、寝不足が続いたり、精神的にも疲れている状態は早めに改善するようにしましょう。
心身ともにリラックスできている状態がベストです。
それと、気をつけたいのが元気で健康なママの場合、どうしても健診が面倒に感じることもあるかもしれませんが、絶対に妊婦健診はさぼらないようにしてください。症状があまり出ていなくてもいざ健診を受けてみたら安静にしていなくてはいけない状態だった!というのも珍しいことではありません。

「症状」
出血があったり、下腹部が痛くなったり、おなかがかちんかちんに硬く張ったりする状態です。
自分で判断せずに、すぐに病院に連絡して指示に従うようにしましょう。事前に、必ず緊急時の連絡先を調べておきましょう。

◆妊娠中毒症
妊娠中毒症は、重症になるとあかちゃんもママも命の危険にさらされます。早産になったり、低出生体重児、胎児仮死や体内死亡などを引き起こすことになりかねません。また、重症の場合はママが肺水腫や脳出血、胎盤早期剥離などの命の危険にさらされることもあります。たとえ無事に出産がすんだとしても、出産後も高血圧や蛋白尿などの腎臓の障害を残すこともあります。
ならないように気をつけることが一番大切です。

「時期」
妊娠後期にかけて発症します。
特に、初産であったり、高年齢の妊婦さんや肥満の妊婦さん、多胎妊娠(ふたご以上の妊娠)のママがかかりやすい症状です。これは、早期に発見ができれば症状が軽いうちなら治すことができるので、自分がかかりやすい要因を持っているなら、特に気をつけて、健診には必ず行くようにしてください。

「対策」
塩分の取りすぎやカロリーオーバーに注意した食事を心がけましょう。また、水分のとりすぎにも気をつけてください。
働き過ぎも禁物です。精神的なストレスは十分に排除して、睡眠をしっかりとって、常にリラックスした状態を作るように努めましょう。
そして、妊婦健診をきちんと決められたときに受けるようにしてください。

「症状」
手足がむくんできます。急に体重が増え過ぎたり、頭痛がしたり、尿の量が減ったり、口が渇いたり・・・、などです。自分ではなかなか気づかないママもいるかもしれませんが、心配はしなくても健診を受けていれば
大丈夫です。後期の妊婦健診で検査をしてもらえます。蛋白が尿に出ていないか、血圧が高すぎないか、血液に異常が出ていないかなどの検査で妊娠中毒症かどうかがわかります。
   
◆前期・早期破水
分娩が始まる前に、おしっこをもらしたような感じの温かいおりものが破水する状態を前期破水、また、分娩が始まってから子宮口が全開しないうちに破水してしまうことを早期破水と言います。

「前期」
早期破水をすると、破水をした部分から細菌が入り込んで、あかちゃんに感染を起こす可能性が高くなる危険があります。破水を起こしてしまったら、すぐに病院に電話をして指示に従ってください。
また、日頃からの入院準備や連絡先のメモなどの用意をしておくと、非常時に大変役に立つのでぜひ、準備をしておいてください。

◆膣炎・カンジダ膣炎・トリコモナス膣炎
膣炎は破水や出血の原因に大きくかかわります。妊娠中はおりものが普段よりもおおくなり、膣の中が常に清潔な状態というわけではありません。異常に多くなければいいのですが、かゆみを伴ったりあまりにも多い量の時は膣炎にかかっている可能性が大きいので、早めに病院で診察を受けてください。

◆前置胎盤
妊娠時の超音波の検査でわかります。ママにとっても放っておくと生命の危険にさらされることもありますが、検査で事前に分かることなのであまり心配はせず、病院で先生の指示に従ってください。

◆常位胎盤早期剥離
かなり珍しい病気ですが、ママやあかちゃんの命にかかわる病気です。
胎盤は正常だとあかちゃんが生まれてからはがれるものですが、妊娠中や分娩の最中に胎盤がはがれてしまう病気です。症状は急激で、陣痛とは異なり持続的な腹痛がおこります。
ママにはどうしようもないのがこわいことなのですが、こういった危険をなるべく回避するためにも日頃の食生活や健康管理には十分気をつけることが大切です。

大量の出血や、破水、急に冷や汗がでるほとの強い腹痛におそわれたときは、すぐに病院に連絡をしましょう!


 

スポンサードリンク

関連エントリー

 
Copyright © 2007 妊婦さんの出産準備ガイド. All rights reserved